"意識高い系"につける薬
"意識高い系につける薬はない"とかいう記事が東洋経済にのっている。
着眼点は面白いのに、自分の経験と一般論を分離できなくてつまらない記事になっているので補足してみる。
http://toyokeizai.net/articles/-/194446?display=b
作者の持論はこうである。
①意識高い系はアピールしやすい楽な仕事しかしないから役に立たない
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②アピールしやすい仕事をするのは、人からすごいと言ってもらって承認要求を得るためである。
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③承認要求を得たいのは、青春してたころ(主に高校時代)のスクールカーストが低く、承認要求を得られなかったからだ。
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④スクールカーストが低い理由は、容姿がよくなかったか、社交性がなかったからだ。
①→②は、特に問題ない。一般的な仮説としては妥当と思われる。
お金のためにアピールしやすい仕事をすることもあるが、その場合は、意識高い系とは言われないと思うので除外する。
②→③が問題である。承認要求は、別に、青春時代のクラス内でしか満たせないものではない。
両親から十分に承認要求をうけていれば、スクールカーストから外れた世界ででも生きていける。スキルや能力や努力を先生や友人やクラスメイトに認めてもらうことで承認してもらえたと感じる人もいる。
要は、大切なのは承認要求をうけているか否かであり、スクールカースト(ましてや容姿)などは些細なものなのである。
なので、逆を言えば、仕事を褒めることで承認要求を満たしさえすれば、意識高い系の人も過度なアピールを求めなくなる。
仕事を任せ、できるようになると信じてフォローやアドバイスや説明を行い、できたことがあればこまめに褒める。そうやって"承認すること"こそが私の考える意識高い系につける薬である。