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読書記録:闇金ウシジマくん フリーエージェントくん編

底辺さんのブログで、大前研一さんについてのエントリがある。

 

 

このエントリでは、自らは小前研一となり、小前研一に憧れる小小前研一を集め、小小前研一たちからのお金で儲けを得るという儲け方を紹介している。フリーエージェントくん編は、上のエントリのよい事例になっている。

 

以下、ネタバレと考察。

 

  初め、村上は小小前研一になろうとする。そのために高いお金を出して天生塾に入り、様々な商材を大金を出して買い、ひたすら小前研一である天生翔に貢ぐ。

 村上の転機は、天生の真似をすればお金が儲かると気がついたとき。このとき、村上は小小前研一から小前研一にランクアップし、地元のヤンキーを小小前研一として貢いでもらえる側になった。

 

この小前研一メソッドが人を幸せにしにくい理由は小前研一が売っているのは小前研一の真似をする方法でしかないことである。小前研一の真似をする方法と、何かを組み合わせられない場合、再度売ることができるのは村上のように小前研一の真似をする方法だけであり、ネズミ講と大差ない構造になっている。

 逆に、何か売るものがある場合、小前研一の真似をする方法には、費用対効果は不明だが、価値がある。また、他人に売るものと小前研一の真似の仕方を組み合わせて教えられるなら、それは真っ当なコンサル業である。

 村上が苦しむのは、売るものを持っておらず、また、売るものが必要であるという事実に気がついてないからである。そして、小前研一の真似をする方法に売る価値があると気付いたことで小前研一となり、最終的には別の売りものを見つけることで小前研一と小小前研一を生み出す輪から外れることができた。

 

元のエントリに戻ると、小小前研一になるよりは小前研一になる方がいい。また、人を幸せにしたいなら、小前研一の真似をする方法以外を売れるとよいということである。